京都の日々

50代半ばを過ぎて京都に移住。その京都での日々を綴ります。

祇園祭、宵山前

今日も四条あたりで鉾の様子を見てきました。
午後早めの時間に、新町通を高辻から北に向かって歩いてみました。

高辻から新町通を北に見ると、遠くに鉾が建っているのが見えます。
おそらく放下鉾でしょう。四条通を越えたところにあるので、まだまだ離れているのですが、通りが真っすぐ見通せることと、鉾の高さもあって、高辻通あたりからも見えるのです。
もうワクワクしますね。

途中、船鉾の会所を通るのですが、今年は船鉾の鉾建てはしていません。ですが、粽やお守りは売られていました。保存会の人たちも鉾立の見送りは、さぞや残念でしょう。

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船鉾の粽が売られています

綾小路通りを右手に見ると、前回の記事でも書いた、綾傘鉾があります。
綾傘鉾は、鉾としては小さいのですが、周りに提灯が飾られて、辺りは祭りらしい華やかな雰囲気になっていました。

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大原神社と綾傘鉾

同じ綾小路通りを左手に見ると、伯牙山が見えます。
こちらも提灯が飾られて、保存会の人たちでしょうか、何やら打ち合わせらしきことをしていました。

さていよいよ四条通に出ます。放下鉾もだいぶ大きく見えてきました。

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四条通の向こうには放下鉾が

鉾頭が高々と天に伸びていく姿には、近づくにつれて圧倒されてしまいます。

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間近で見る放下鉾

ここまで、観光客らしい人はほとんどいません。それでもスマホで写真を撮っている人はいます。一眼カメラで撮っている人もちらほらです。
人はまだ少ないです。それでも道が狭くて鉾は大きいので、通行するのがちょっと大変ではあります。でも「密」ってほどではないですね。
とはいっても今は平日の昼間ですし、夜になるとどうなのでしょうか。

さらに北に進むと、右手に霰天神山が見えます。
まだ昼間なので、ここまでみた提灯には明りが灯っていなかったのですが、霰天神山は明りがいていました。提灯がともされると、やっぱりいいです。

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提灯で飾られた霰天神山

今日はこれで帰りますが、夜に見てみたいな、と思ってしまいます。どうしましょう。悩みますね。

祇園祭の準備

今日は四条烏丸のあたりに出かけてみました。

今年の祇園祭は昨年同様に山鉾巡行は中止になりました。
ですが、組み立て技術の継承や、保全の問題から、一部の山鉾は組み立てが行われるそうです。
山鉾連合会は、観覧は控えてほしいと呼びかけています。確かに、これで人が集まって問題が起こって、さらにあれも中止、これも中止となっては困ります。

とはいえ、私も一応、京都に住んでいる人間ですから、用事があり四条あたりを通るときは、ちょこっと様子を見させてもらうことにしました。あくまでも通りがかりに見るくらいに心がけたいと思います。
ブログに書くのも良くないかな、とも思いましたが、そもそもこのブログはそれほど読者もいないので、たいした影響はないだろうと思います。

四条烏丸あたりを歩くと、四条通や恐らく鉾立が行われるであろう辺りには月鉾の提灯が飾られています。
これだけでも、祇園祭が戻ってきた感じがして、嬉しくなりますね。

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歩道には月鉾の提灯が

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月鉾の会所

裏道に入ると、綾傘鉾の提灯が、会所がある大原神社に飾られていました。

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綾傘鉾の会所

以前何度か見たことがあるのですが、綾傘鉾は、山鉾巡行での棒振り囃子が印象的です。覆面(?)を付けて棒を手に舞う様子は、なんとも奇怪でもあり優雅でもあります。
今年は巡行は中止なので、棒振り囃子は見れません。来年には見れるといいですよね。

また四条あたりを通るときには、鉾建ての様子を見てみたいと思います。あくまでも控えめに…ですけどね。

 

丸太町橋で雨宿り

今日は曇り空の下、自転車で岡崎にある府立図書館へ行きました。
4時くらいに図書館を出て、自転車をこいでいると、ひんやりとした空気が流れてきて、厚い雲に覆われて辺り一面暗くなり、風がどんどん強くなっていきます。これは一雨来るなと思い、急いでいると、顔に雨粒が当たりました。風はどんどん強くなっていきます。

急いで鴨川べりに降りて、丸太町橋の下に逃げ込みました。
そうしたら、雨が本格的に振り出しました。ゴロゴロと雷の音も聞こえてきます。
橋の下には何人かの人が避難してきました。この丸太町橋の下にはベンチもあって、避難するにはいいですね。

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丸太町橋の下で

橋の下から鴨川の川面に打ちつける雨をしばらく眺めていたら、30分ほどで雨がやみました。
避難していた人も一人、また一人を外へ出ていき、私もようやく帰宅の途についたのです。

鴨川でたこ焼き part2

今日は、1か月ちょっと前に寄った、出町にあるたこ焼き屋さんに行きました。
店名は「タコとケンタロー パート2」です。前回の記事では「タコとケンタロー」と紹介したと思うのですが、正しくは「パート2」が付きます。2号店というわけですね。

今回は辛ソースで注文しました。
マヨネーズはかけますか、と聞かれたので、初めて食べる味なので皆さんどうしてますか?と聞き返しました。そしてら、皆さんそれぞれですねぇ…ということです。8個入りの半分にだけかけてもらえるか頼んだところ、OKだったので、4個分にだけマヨネーズをかけてもらって食べ比べることにしました。
ソースをかける前に、店員さんが「結構、辛いですよ」と念を押してきます。辛いものは好きなんです、と答えると、それなら大丈夫とのことでした。
辛ソースをかけて、削り節と青のり、そして半分にはマヨネーズがのって、8個で480円でした。

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お箸付きで渡されます。

その後は、またまた例のごとく、鴨川べりに言ってビールを飲みながらいただきました。

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左半分がマヨネーズ付き

一口食べて、確かに辛い!これはすでにたこ焼きという感じではないかもしれません。ですが、ビールと一緒に食べるのはいいですね。ビールが進みます。
マヨネーズがのっているのと食べ比べてみたのですが、正直辛さが前面に出てきて、マヨネーズがあってもなくても大して変わりません。マヨネーズがあるほうが若干マイルドな感じですかね。ストレートな辛さを求める人は、マヨネーズ無しがいいかと思います。

実は、この「タコとケンタロー」さん、前回記事にした後も気になって、その後も1度行っているのです。記事には書かなかったのですが、その時食べた「たこ九条」の写真も載せておきます。

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たこ九条

この「たこ九条」、ソースはしょうゆベースのものに決められていて、他のものは選べません。そして九条ネギがたっぷりのっています。味は甘辛風味のしょうゆ味とでもいいましょうか。ネギがのっているのですが、甘さがあるので、おやつ感覚でしょうか。

ノーマルと合わせてこれまで3種類食べたのですが、私としてはビールを飲むときは辛ソースですかね。「タコとケンタロー パート2」さん、また寄らせてもらいます。

さて、鴨川では木陰の特等席に座ってたこ焼きとビールをいただきました。
平日なので、特等席も空いてます。

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木陰が心地良いです

しばらくしたら、近くに若い人が座って、タンバリンのような民族楽器のような打楽器を練習し始めました。
なんとも、のんびりとした良い昼下がりです。

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楽器の練習をする人も

大原三千院、宝泉院へ

今日は朝から雨が降っていますが、大原へ行ってみようと思いました。

私はこの梅雨時期の京都も好きなんです。
理由は二つ。
一つは、今はコロナの影響で年中どこも空いてはいるのですが、コロナ以前の京都では、この6月は比較的観光客も少ない時期ではありました。静かな京都が楽しめる時期なのです。
もう一つは、雨が降ると苔の緑がとても美しいのです。

そんなわけもあって、三千院の紫陽花にも期待して出かけました。

午前中、大原行きのバスはガラガラです。ですが、大原に着くと、駐車場にはそれなりに車が停まっていました。
まず三千院に向かいました。パラパラとではありますが、拝観する人が絶えない感じです。土曜日ということもあって、さすが三千院、人気はありますね。

さて、三千院です。客殿に入ると、ちょっと驚きました。
ここからは聚碧園という庭が眺められます。でもこれまでは、庭に面した縁側の一番良いところには、赤い毛氈が敷かれていて、お茶を頼んだ人がそこでいただくようになっていたと思うのです。
ですが今日は、その特別席が取り払われて、だれでも縁側に座ってのんびりとお庭が眺められるのです。

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お茶席になっていたところも開放されています

客殿内を見てみると、密を避けるのため、現在お茶席は閉鎖しているとの張り紙がありました。
こんなところにもコロナの影響があるんですね。お茶席を楽しみにしていた人や、お寺さんにとっては残念でしょうが、誰でも縁側に座れるので、不謹慎ながらラッキーかな、と感じてしまいました。
その縁側でしばらくお庭を眺めて過ごしました。

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聚碧園を通してみる客殿

続いて宸殿から有清園、往生極楽院へと進みます。ここはもうおなじみの庭です。期待通り、雨にしっとり濡れた苔が美しいです。どこから見ても絵になる風景です。

紫陽花園に上がってみると、色とりどりの紫陽花に囲まれます。まだ満開という感じでもなかったですが、時間差で開いていく紫陽花もあるのでしょう。まだまだ紫陽花の季節は続きます。

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三千院の紫陽花

次は宝泉院に行きました。
ここは額縁庭園で有名ですね。拝観料は800円と高めなのですが、庭園を眺めながらお抹茶とお菓子がいただけます。

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お抹茶とお菓子がいただけます

庭園の真ん中には五葉の松という松の巨木があります。樹齢700年だそうで、だいぶ傷んではいます。前回来たときは、松の木の治療中(?)で、治療した所に真っ白な何かが埋め込められていて痛々しかったのですが、今回はそこに着色を施したのでしょう、ちょっと見た感じでは治療跡は分かりにくくなっていました。

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五葉の松

それでも古木に変わりはなく、あちこちに支えが建てられています。いつかはこの木も寿命を迎えるのだろうな、そうしたらこの額縁庭園はどういう風景になるのかな、諸行無常だな、などと庭を眺めながら考えてしまいました。

この宝泉院は、額縁庭園以外にも魅力があります。
まずは、あちこちにさりげなく飾られている花です。何気ないのですが、そのセンスの良さにいつも感心します。
また、囲炉裏のある部屋もあって、額縁庭園が眺められる客殿以外にも、ゆっくりくつろげるところがあるのも魅力ですね。

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小さな庭が眺められる囲炉裏の部屋

永観堂へ

今日は去年の9月以来の永観堂に行ってきました。

蒸し暑い一日でしたが、お堂に上がると心地よい風が吹いてきて、気持ちいいです。
参拝者も数組しかいなくて、静けさが支配していました。

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吹き抜ける風が心地良い、永観堂の堂内

前回来た時と違ってちょっと違っていたのは、中庭を眺められるベンチがなくなっていたことや、縁側に竹の柵が設けられて、座ってのんびりできなくなっていたことです。
おそらく、コロナ対策として、長時間座って話し込んだりするのを防ぐためではないかと思います。お寺の苦労も想像できますが、ちょっと残念ではありました。

それでも、御影堂や阿弥陀堂内には椅子が置かれていて、吹き込んでくる風を受けながらのんびりすることができました。見返り阿弥陀様を前に、しばらく静かな時を過ごしました。

帰りに売店に立ち寄りました。「どうぞ涼んでいってください」と声をかけていただきました。
お堂に入ったところで炊かれていたお香の香りがよかったので、そのお香のことを聞くと、同じものが売られていました。なんと8本入りで800円とかなり高価です。
他にはないのか紹介してもらうと、やはり香りが違います。
少々効果でしたが、みかえれい阿弥陀様が描かれたお香「薫楓」を1ケース購入して帰りました。

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お香「薫楓」を購入

その後、南禅寺へ向かいます。
三門が近づくと、「三門拝観」の看板が見えます。ですが三門の上には誰もいません。
コロナがなかった時には、人がたくさんいたのですが、誰もいない今がゆっくり拝観するチャンス、と思ってさらに近づくと、やはり「拝観休止」との張り紙がしてありました。そりゃそうですよね。がっかりです。早く、コロナ禍が過ぎ去ってほしいものです。

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南禅寺、三門

次は、すぐ近くにある水路閣に寄ります。
人は少なく、水路閣の柱を使ってかくれんぼをしている親子がいました。人も少なく、のんびりとした光景です。コロナ禍といっても、こういう光景に出会えるのも、今だけなのかもしれません。

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水路閣でかくれんぼする親子

水路閣の上に上がると、かなりの勢いで水が流れていて、とても涼しく気持ちがいいです。

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水路閣の上にあがります

水路閣沿いに歩いていくと、最勝院がありました。参道の感じが素敵です。
無料で入れるので境内に入ってみました。小さなお寺ですが、ひっそりと佇まいが素敵です。紅葉の季節の参道をぜひ見てみたいです。

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最勝院

その後は二条通に出ようと、野村美術館の裏を通っていきました。
その界隈も、なんとも素敵な街並みが続きます。個人宅なのか、店舗なのか、史跡なのかよくわからない建物が続いています。
帰宅して調べてみると、旧細川家別邸、熊魚庵本店や清流亭などが立ち並んでいる地域でした。非公開の施設が多いみたいで、外から街並みを楽しむだけなのでしょうが、とてもいい雰囲気の通りでした。

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今日も鴨川へ

今日はとても暑く感じる日でした。
天気予報では最高気温30度とありましたが、実際どれくらいだったのでしょう。

今日も鴨川へ行ってきました。
本を読みながら、暑くなってきたので缶ビールもいただきました。

夕日が沈むのを見ながら飲むことが多いので、いつもは東側の岸に陣取るのですが、今日は午後早めの時間で陽射しも強かったので、西側の河川敷に木陰を見つけて腰を落ち着けました。荒神橋のあたりですね。

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平日ですが、様々な人たちが鴨川には集まっています。
学生らしい若い人たちか、年配の方々のどちらかが多いですね。
寝ころびながら本を読む人、楽器の練習をする人など様々です。
ビールを飲んでいるのは私だけですかね…。
コロナ禍の最中ですが、静かに一人飲んでいるので見逃してください。

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平日でも様々な人がくつろいでいます

京都は、梅雨入りした後の5月20日の夜に大雨が降りました。21日に鴨川を見たら、大増水していて、茶色い濁流が流れていました。
3日ほどたって、ようやく水量も落ち着いてきました。

大増水が川に元気を与えたのでしょうか。
増水後、心なしか鴨川の水がとても澄んでいるのです。まるで、山間部の渓谷の流れを見るような、深い碧色の流れです。
今日も若者のグループが水遊びをしていました。思わず足を浸したくなる、とてもきれいな流れでした。

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鴨川の清流